2nd Albumができるまで


3/7 2ndAlbum「NOW IS THE BEST MOMENT」がひっそりとリリースされた。

当初3/7,13にレコ発を予定していたが、このご時世、ひとまず延期とさせていただいた。

またいつかパァーッとやりますので。

 

さて、

とにもかくにも良いCDが出来たのです。

 

2018年4月にリリースした1stフルアルバムも自分の中ではかなりインパクト、豪華さを出せた(つもり)。また、CDってこう作るんだ!という過程の学びや完成の喜びが非常に大きかった。

そこから2年経っての2ndだったので、ボーカルもギターも多少成長してる自分がいたし、あそこにアレ欲しいコレ欲しいってのもまあまあ分かったし、今回はなかなかに挑戦できた。

音源的にも締まりがある、まとまりがある感じになっていてとても良い。(いやすごく良い!)

もちろん今回も一人で作りあげたわけじゃなく、16人にゲスト参加してもらっている。それどころか裏にはまだまだ協力してくれた方々がいるんだよね。改めてありがとうございます。

 

ここから曲レビューをば。(長めです)

 

01.うたは嘘つかない

(arranged by ヨコタヒロユキ)

この曲は、土浦のライブバー「サケクラすのっぶ」でやってる自主企画「うたは嘘つかない」(次で11回目)のまさにテーマ曲でした。2015年から始まったので、その2回目に披露している結構古い曲。最初はAメロ、Bメロ、サビの1番しかない構成だったんだけど、すのっぶマダムにちゃんと曲にした方がいいと言われてフルコーラスが出来たと記憶している。しばらくはその企画内でしか歌ってなかったんだけど、そこからアレンジが進化して多方面でやるようになってから、主戦力になったんだな。いつ歌っても気持ちいい曲。「風」と「旅」をテーマにしてます。

ポイントはサビで「僕のメロディーが君に届くことはないだろう」と歌っていて、これはほんとマジで感情込めて歌える(笑)

 

2ndでは、身近なミュージシャンに録音アレンジしてもらおうという実は面白いこともしていて、その一曲がこれ。リスペクトしつつも高校の同級生であるヨコちん。お互い録りたい録らせたいのタイミングがどんぴしゃで合い、速攻2時間でREC済んだ(笑)アレンジ聴いた時は想像の斜め上をいっていて笑ったし、「吹きすさぶ感じにしといた」ってのが最高。

 

02.朝から晩まで

(E.gu リサキケンヤ、Ba MJ、Cajon アオヤギトオル)

Recのやり方は2パターンあって、①スタジオにみんなで入って固めてからRecするのと、②音源送ってアレンジ考えてもらってぶっつけRecというもので、この曲はまさに②

最初はギター2人でいいかなぁと思ってたんだけど、他の曲とのバランス考えてたらリズム隊欲しくなっちゃったのよね。リサケンとはスタジオ1回入って、ほぼ言うことなしのリフで、MJくんとアオヤギくんは、ギターだけの音源与えて、個別に音を乗せてもらいました。2人はタイトな期限で結構無茶ぶりだったけど、期待を超える活躍でした。

全員で合わせたことがなかったので、仕上がった音源聴いた時は一番興奮した(笑)

歌詞のポイントは「想像の範囲をいつでも僕ら超えていけるぜ」てとこかな。小さくまとまんな、って感じ?(笑)2019年梅雨明け頃にたぶんできたと思う。

 

03.ふたりのあいだ

(E.gu 榎木にれ、Ba&Cho ヨコタヒロユキ、Dr 山本昴)

アルバム発売前の先行カットシングル的曲で、2019年5月にMVと共に公開しました。女優さん起用のおかげかMVがすごく反応良かった(笑)この曲をRecする=2nd作る考えはすでにあった。

「ふたりのあいだ」はまさにラブソング、2018年の春に出来た。友達夫婦のことを考え、どこかの老夫婦のことを浮かべ、自分の両親とか想像して、さらさらと、一瞬で出来た。

王道だけど、間接的に気持ちを伝えている感じや言いすぎてないところが自分らしくて好き。最後にへヘイヘーイも入れちゃうあたりも。(笑)

ヨコちんとやまもと俺は高校の同級生チーム。20年越しにこんなことが出来るなんて素晴らしい。スタジオ入っただけで涙ものでした。にれちゃんのスーパーエレキが入ったことにより曲が完成した。イントロのリフ、ギターソロ、センスの塊です。ヨコちんのハモりも最高。

 

04.魔法のじゅうたん

(ブレーメン×ザハンチング)

この曲は2017年3月にインドから帰ってきてすぐできた曲。2018年5月にリリースしたつくばパークダイナーのアコースティックオムニバスに収録した曲でもあります。独特のリズムと展開だけど、ゆるく歌えるのが好き。ハンチングとは何回か合わせてたことがあったので、ここにリズム隊を入れたいなと思っていた時に「メロディーちゃん」という企画でブレーメンを呼んだのよね。この曲は絶対ブレーメンと思ってました。miwakoちゃんの久しぶりというベースも良かった。Bメロ盛り上がりの坂蒔くんのアラビアンスケールのドラマチックなギターが肝です。なんとも贅沢な1曲に仕上がりました。旅に出たくなるね。

 

05.ため息と残像

(arranged by 榎木にれ)

2015年くらいにはあった曲。曲調全然違うけど。せっかく出来たBメロの歌詞と下げ進行のコード感が好きだからなんとか復活させたかった。あまり同じ歌詞を繰り返し歌うの好きじゃないんだけど、最後の方がエモくなってくことで解消しました(笑)

この曲も身近なミュージシャン、榎木にれちゃんにRECからアレンジ、MIXまでお願いしました。宅録でなんでもやってしまう彼女ですが、この曲でもいろいろやってくれてます。あったらいいなぁと思うところに音を足してくれる。それも絶妙なハーモニーで。素敵な曲に仕上げてくれました!

 

06.ロゼット

(E.g 榎木にれ、Ba&Cho ヨコタヒロユキ、Dr 武林拓史)

2019年2月に作った曲。これもパークダイナーのオムニバスに収録するために作った曲。冬のたんぽぽという目の付け所が良かったし、歌詞も全てにおいて満足して作ったんだけど、自信を付けるには時間がかかりました。言いたい事言えていていい曲です(笑)

「ふたりのあいだ」に続いて、曲を印象付けるギターを弾いているのがにれちゃん、なくてはならないコーラスワーク、ベースラインも妥協しないヨコちん、ドラムは1stの「エンドロール」に続き武ちゃん。ちなみに2番のコーラスだけ抜けていてRECの最終日ギリギリにヨコちんに無理言って参加してもらったという。あの時は非常に焦った…。

最後まで聴かないとたどり着かない「限られた時間の中で どれだけ伝えられるかな」の歌詞が好きですね。思いは伝えたい時伝えよう。うむ。

 

07.今が旬

(E.g 星達也、Ba 河田恭彬、Key 小山翔、Dr 成澤和)

35歳になるライブで自作のバースデーソングを作って披露するという企画で作った曲。案の定、バースデーソングなるものが全然できなくて、まさかこんな曲になるなんて(笑)

「いつだって今が旬な君と僕さ ひと花咲かせてみたいのさ」がサビです。

マイナーコードで始まって、サビのdimが入るコード感がいいですね。

全くこの曲のバンドサウンドがイメージできなくて、アルバムに入れることすら考えてなかったんだけど、アルバムタイトル考えていたら「NOW IS THE BEST MOMENT」のインパクトが最高すぎて、絶対これタイトルにしようと思ったわけです。で、これは「今が旬」入れないわけにはいけないなぁとなりました。

いやぁ、最高に苦戦した(笑)欲張っちゃって。

Rec現場は過酷だったね(笑)でも限界から底力による様々な名リフが生まれて、最終的にタイトル曲にふさわしい出来となりました。なかなか面白いメンバーでスタジオ入れたの楽しかった!

後日、最後のコーラスとハンドクラップに応じてくれた5人には感謝!特になんでもいいからCDに参加したいと言ってくれた黒川さんがいなかったら、きっと一人でやってた(笑)あの現場もいい思い出です!

 

08.Stay Mild

(A.g1 A.g2 A.g3 bass shaker g1ocken )

一曲は一人で全部やろうと思ってたので、この曲のみ全部自分で演奏してます。

「stay mild」は某有名曲になぞって作った曲(タイトルだけ)ですが、演奏しても特段評価されたこともなく、今回Recするにあたって抜本的に見直しました。なるほどと思うことが多く、ようやく曲になった感じです。Recするって見つめ直すこともあるので大事だね。

弾語りのギターに、リフと、伴奏と重ねてます。ベースも弾いたし、シェーカーと、グロッケンは買いました(笑)すごくいい感じ。

歌詞の「目的地に着いた頃には次の行き先を考えているんだろ」がもう本当にこれ感(笑)実はラオスで出会ったサチコさんという日本人のお宅に掲げてあった言葉を自分なりに言い換えてます。これこそが旅なのだと。

ちなみに「今が旬」「Stay Mild」のハモりは、めっちゃ頑張りました。

 

8曲のうち6曲は、1st Albumに続きGUN-ZさんにRec、Mixしてもらってます。GUN-Zさんはとてもマイルドでやり易く、いつもいい方向に導いてくれます。その都度アドバイスや知識もいただけるので、マジで感謝です。

 

ジャケット写真は1stに引き続きみさえちゃん。撮影日1日しか設けず、雨が降りそうな、でも降らない天気の中、3箇所で撮影。緊張気味な自分をあそこまで自然に撮らせてしまう技術。ホンモノです。

撮影3日前にアウトレットで安く買えたコート、しばらく履いてなかったドクターマーチン、インドで買ったお気に入りのストール。土壇場のナイスコーデででした(笑)

前回もそうだけど、ジャケットはめちゃくちゃ大事に考えていて、世界の名作ジャケをめっちゃ意識しました。まーーーー難しいんだけどね(笑)ダサいくらいがいいね。

撮影場所はロンドン、ジョージア、つくばのどこかです。

 

ジャケット裏やブックレットには、ライブ時に撮ってくれた写真を使わせもらってたり、盤面にはお馴染のアレがアレしてたりで、これは買って是非見ていただきたいんだけれど。

 

音源のみならず一つの作品として素晴らしいものとなったと思います。

 

たぶん、いやまぁ世にはそんなに出ないんでしょうけど、このアルバムが出来たことで、38歳手前にしてまた人生におけるセーブポイントが出来たというか、生きてて良かった記録を更新したって感じです。

思っていることは形に出来るし、好きな事に向かうエネルギーは何かを生む。

このアルバムを通して何かに躊躇してる人の背中を少しでも押せたら。

 

「今」しかないのです。

 

 

 

長文、読んでいただきありがとうございます。

 

興味がありましたら、ご購入くださいませ!

 

 

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▽全曲トレーラー▽

https://www.youtube.com/watch?v=9-4jL4r7pUA

「NOW IS THE BEST MOMENT」

01.うたは嘘つかない

02.朝から晩まで

03.ふたりのあいだ

04.魔法のじゅうたん

05.ため息と残像

06.ロゼット

07.今が旬

08.Stay Mild

全8曲収録 ¥1,500