うたは嘘つかない


朝一番の風が吹いた

悲しみをどこかさらっていった

街は明るさを取り戻した

花売りの少女も笑っていた

 

言葉は時に曖昧で

すれ違うこともあるけれど

本当のことを伝えたい

いつだってただそれだけなんだ

 

丘に吹きすさぶ風が止んだ

旅人は隣の街へ消えた

穏やかに影だけが伸びている

花売りの少女も笑っていた

 

言葉は時に残酷で

傷つけ合うこともあるけれど

最後に救ってくれるのは

いつだって言葉なんだ

 

僕のメロディーが

風に乗っかって

君に届くことはないだろう

それでも心に正直に

うたを歌っています

 

うたは嘘つかない