橋を渡れば


あの川にかかる橋
僕達が生まれる前からかかっているらしい
誰もが目指してくる橋
この国の偉大なる王様の通り道

いくつもの雨を受けとめて
繰り返す悲劇を見てきた


だけど物語に終わりがあるように
雨はいつかは止むのさ
雨上がりこそ素晴らしい

靴を鳴らして あの橋を渡れば
君にもやがて 光が射すだろう
口笛吹いて あの橋を渡れば
君にも大きな 虹がかかるだろう

ふさぎ込んでても始まらない
あの橋を渡ろう

幾千の人々が訪れ
たくさんの笑顔を見てきた


いつも物語はここから始まる
君が来るのを待つのさ
帰り道には二つの影

靴を鳴らして あの橋を渡れば
君にもやがて 光が射すだろう
口笛吹いて あの橋を渡れば
君にも大きな 虹がかかるだろう

初めの一歩が肝心さ
あの橋を渡ろう